芥川賞と直木賞は、何が違うのか

株式会社日本財務戦略センター|独自調査|2026年9月10日公開

芥川賞と直木賞は、何が違うのか

同じ日に発表される二つの賞が、まったく違う人生を選んでいます。

芥川賞と直木賞は、1935年に同時に作られ、いまも年2回、同じ日に発表されます。純文学と大衆文学、という説明が通っています。では、その違いは実際の記録に出ているのでしょうか。

結論を先に置きます。二つの賞は、作家人生の別々の地点に置かれた関所でした。

芥川賞の受賞者は、最初の本を出してから受賞までが中央値4年。半数が1回目の候補で受賞し、受賞時の年齢は中央値36歳です。受賞の時点で他の賞を何も持っていない人が53%います。直木賞の受賞者は、最初の本から中央値12年。受賞は2回目の候補が中央値で、年齢は44歳でした。

そして、どちらの賞も、選ぶ側の半分を自分が選んだ人から補充しています。

調べたのは次の3つです。

なお本稿は、M&Aと事業承継を専門とする立場から書いています。会社の成長も、書き手の成長も、外から見えるのは節目の記録だけです。 評価が積み上がっていく形に、企業と個人でアナロジーがあるのではないか。そう思って見てみた、というのが出発点でした。理由は最後に述べます。

この記事でわかること

【引用・転載について】
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<a href="https://ai.jfsc.jp/research/akutagawa-naoki-prize/">芥川賞と直木賞は、何が違うのか ── 91年・2,260作品・著者1,167名の全記録で比べた|株式会社日本財務戦略センター</a>文章での出典表記:株式会社日本財務戦略センター「芥川賞と直木賞は、何が違うのか ── 91年・2,260作品・著者1,167名の全記録で比べた」(2026年9月10日) https://ai.jfsc.jp/research/akutagawa-naoki-prize/
※ 他機関(官公庁・調査会社など)の公表数値を含む箇所は、それぞれの元資料の利用条件に従ってください。

第一部 二つの賞は、どこが違うのか

まず、規模

直木賞芥川賞
受賞作・候補作1,073件1,187件
うち受賞202189
候補871998
名前の出た著者560名668名
選考委員(実人数)63名57名

91年間で、両方の名簿に名前が出た著者は1,167名。そして、両賞とも受賞した人は0名です。 両方の候補に名前が出た人は61名いますが、二冠は一人もいません。

軸1 入口までの距離

デビューから候補席まで、どれだけかかるか。

同じ日に発表される二つの賞の、距離

本記事の内容は、出典リンクつきでご自由に引用いただけます(CC BY 4.0)。コピー用の引用タグは ページ冒頭の枠 にあります。

直木賞芥川賞
最初の本を出してから受賞まで中央12年中央4年
新人賞から初候補まで中央5年中央1年
デビューと同じ年に候補31名83名
初めて候補になった年齢41歳35歳
受賞時の年齢44歳36歳

芥川賞では、入口と候補席がほとんど地続きです。 新人賞を獲ったその年に候補になった人が83名います。直木賞は新人賞から中央値5年、最初の本からなら12年でした。

この年数は、条件でも待ち時間でもありません。 12年待てば受賞するわけではないし、制度が12年を要求しているわけでもない。選ばれた人が、キャリアのどのあたりにいたかを表した数字です。

読み替えるとこうなります。直木賞が選んでいるのは、最初の本から12年ぶんの仕事を積んだ位置にいる人。芥川賞が選んでいるのは、4年ぶんの位置にいる人。 同じ書き手を見ていても、見ている時点が違います。

軸2 候補の段で、何人消えるか

候補になった人の6割は、一度きりで消える

直木賞芥川賞
候補1回きりで消えた人226名(63%305名(64%
受賞は何回目の候補か中央2回目中央1回目
一発で受賞80名(40%)99名(52%
受賞までの最多10回目6回目

ここは両賞で同じでした。 正確には、候補になった人の6割強は、その後もう一度候補になることがありませんでした。 一度だけ名簿に名前を残して、二度目の候補にはならない。

これは作家を辞めたという意味ではありません。 その賞の候補として名前が出なくなった、というだけです。他の賞での評価や、その後の刊行を否定するものではなく、実際に別の系統で登った人がいることは第二部で見ます。分母が受賞者ではなく候補者560名・668名であることを、この数字は思い出させます。

違うのは通り方です。芥川賞は半分が一発。直木賞は10回目でようやく通った人がいます。

軸3 受賞の時点で、何を持っているか

直木賞芥川賞
受賞前に持っていた他の賞中央1中央0
何も持たずに受賞31%53%

芥川賞受賞者の半数は、丸腰で受賞しています。 直木賞は7割が何か持っている。

軸1から軸3までを並べると、形が見えます。芥川賞は「見つける」装置、直木賞は「認める」装置です。 芥川賞はデビュー直後の、まだ何も持っていない人を見つけて通す。直木賞は12年積み上げた人に渡す。

軸4 賞の並びの、どこに置かれているか

賞を受賞順に並べると、芥川賞は入口・直木賞は中堅に来る

これは本稿が決めた分類ではありません。その賞を取った年が、その著者の賞歴の何年目にあたるかを数え、中央値で並べただけです。

入口(0〜1年目)芥川龍之介賞・文學界新人賞・群像新人文学賞・オール読物新人賞・すばる文学賞・新潮新人賞
中堅(2〜8年目)直木三十五賞・日本推理作家協会賞・野間文芸新人賞・三島由紀夫賞・吉川英治文学新人賞・山本周五郎賞
上位(9年目以降)読売文学賞・川端康成文学賞・毎日出版文化賞・谷崎潤一郎賞・泉鏡花文学賞・吉川英治文学賞

芥川賞は新人賞と同じ段に落ち、直木賞は中堅の賞と同じ段に落ちました。 98の賞を機械的に並べた結果です。

そして、受賞者が持っている他の賞を数えると、二つの系統が現れます。

上位に来る他の賞
直木賞受賞者吉川英治文学賞49/日本推理作家協会賞42/山本周五郎賞37/柴田錬三郎賞29/菊池寛賞25
芥川賞受賞者野間文芸新人賞42/川端康成文学賞42/谷崎潤一郎賞37/三島由紀夫賞37/野間文芸賞37/読売文学賞36

重なりがありません。 直木賞の側の上位に谷崎・川端・読売は出てこず、芥川賞の側に吉川英治・山本周五郎・柴田錬三郎は出てこない。同じ「文学賞」と呼ばれるものが、行き来のない二つの系統に分かれています。

軸5 受賞したあと、どうなるか

まず「書き続けたか」。没年で打ち切って測りました。

受賞から直木賞芥川賞
5年後も刊行あり91%90%
10年後83%90%
20年後81%78%
30年後83%75%

差がありません。 どちらの賞も、獲れば8割が30年後も本を出しています。

次に「どれだけ出したか」。受賞年齢が6〜8歳違うので、年齢帯を揃えました。

受賞時の年齢直木賞芥川賞
20〜34歳52点44点
35〜44歳62点31点
45歳以上44点13点

(受賞後20年の刊行点数の中央値)

全ての年齢帯で直木賞が上回り、年齢が上がるほど差が開きます。 45歳以上で受賞した場合、20年で44点と13点。3倍以上です。

辞めないのは同じで、量が違う。 これが軸5の答えです。

軸6 いま、どれだけ本棚に残っているか

「読まれているか」は直接には測れません。代理変数として、読書記録サービスの本棚登録者数を使いました。 売れた部数でも、読み通された数でもありません。いま何人がその本を自分の棚に登録しているかです。

芥川賞と直木賞は同じ日に発表されます。同じ回の受賞作どうしを比べれば、発表からの経過年数を揃えられます。 68回ぶんの対戦が作れました。ただし揃うのは経過年数までで、初版部数・版元・文庫化の時期・映像化の有無までは揃いません。

直木賞の受賞作のほうが登録者が多かった回46回(68%)
登録者数の中央値直木賞 6,280人 / 芥川賞 2,744人

中央で2.3倍。 ただし、勝ち方が違います。10万人を超えたのは芥川賞側だけで、上振れは芥川賞のほうが大きい。直木賞は中央値が高く、芥川賞は当たり外れが激しい。

版元の判断からも見ました。

受賞作は等しく文庫になる。差がつくのは、その後の本

人数著書(題名で名寄せ)文庫版あり文庫化率
直木賞 受賞者202名14,458件6,076件42.0%
芥川賞 受賞者189名9,537件2,358件24.7%

直木賞受賞者は出した本の5冊に2冊が文庫になり、芥川賞受賞者は4冊に1冊です。 作家一人あたりの著書は直木賞65件、芥川賞43件が中央値でした。

この2行は、国立国会図書館の書誌データで数え直したものです。 受賞者391名について、同館に登録された図書69,781件を取得し、題名で名寄せして23,995件の著作にまとめ、そのうち文庫版が存在するものを数えました。

当初はWikipediaの著書一覧から数えており、直木49%・芥川20%という値を出していました。 書誌データで数え直すと直木42.0%・芥川24.7%で、差は2.45倍から1.70倍に縮みます。 Wikipediaの一覧は、直木賞作家のページほど文庫化が書き込まれ、芥川賞作家のページほど省かれる傾向があったことになります。

なお候補止まりの作家(直木33%・芥川10%)については、まだWikipediaの一覧で数えたままです。 776名分の書誌をこれから取得します。上の2行とは出典が異なるため、直接比べないでください。

一方で、受賞作そのものは、どちらもほぼ文庫になります(直木92%・芥川91%)。同じ回68回のうち60回は両方とも文庫化されていました。差がつくのは受賞作ではなく、その後に出した本のほうでした。

軸6b 受賞は、何を変えたのか ── 候補止まりと比べる

ここまでは受賞者だけを見てきました。候補に挙がって受賞しなかった人を並べると、受賞が何を動かしたのかが測れます。同じ方法で、候補止まり837名の著書も国立国会図書館の書誌で数えました。

人数著書(題名で名寄せ)文庫版あり文庫化率
直木賞 受賞202名14,7036,08941.4%
直木賞 候補止まり358名17,7916,51336.6%
芥川賞 受賞189名9,6462,34224.3%
芥川賞 候補止まり479名14,9923,07620.5%

差は直木賞で4.8ポイント、芥川賞で3.8ポイントでした。 受賞は文庫化率を1.1倍から1.2倍にします。候補に挙がった時点で既に高く、受賞はそこに上乗せする程度です。

そして、賞をまたぐと順序が入れ替わります。 芥川賞を受賞した人(24.3%)は、直木賞の候補に挙がっただけの人(36.6%)より低く出ます。

受賞が先か、文庫が先か

直木賞受賞者202名のうち105名(52%)は、受賞の時点で既に文庫を持っていました。 芥川賞は189名中26名(14%)です。

受賞前に文庫あり受賞前の著書(中央)受賞前の刊行がゼロ
直木賞52%8点15%
芥川賞14%1点35%

直木賞は、8点書いてから獲る賞です。芥川賞は、1点で獲る賞です。 芥川賞受賞者の3人に1人は、受賞の時点で単著がありません。

ただし、候補に挙がるまでの時間は変わりません。 最初の本から初めて候補になるまでは、直木賞9年・芥川賞8年でほぼ同じでした。差がつくのは、候補になってから決まるまでです。

受賞のあと

観測期間を揃えるため、2015年以前の受賞に絞りました。

人数受賞後の著書(中央)受賞後5点以下
直木賞 受賞前あり146名55点1%
直木賞 受賞前ゼロ31名69点3%
芥川賞 受賞前あり103名48点3%
芥川賞 受賞前ゼロ58名42点9%

受賞後に一点も出していない著者は、338名中1名だけでした。中央値で見るかぎり、受賞後に書かなくなる人はいません。

ただし分布の裾には差があります。 受賞後5点以下で終わった著者は、芥川賞の受賞前ゼロ組で9%。直木賞の受賞前あり組(1%)の9倍です。「新星の出現」はありますが、そのうち1割ほどは、そのあとが続いていません。

逆に、直木賞の受賞前ゼロ組は31名中55%が受賞後に51〜100点を出しています。 単著が無かっただけで、実質的には既に書ける人だった、と読めます。

なお、これは因果を示すものではありません。 受賞したから文庫になったのか、文庫になる書き手が受賞したのかは、この数字では分けられません。確認できるのは順序だけです。 直木賞については、受賞者の半数が受賞前から文庫を持っていました。

調べたが、相関は出ませんでした

売れ行きの代理変数どうしが連動するかを見ました。

rn
直木賞:生涯の刊行点数 × 本棚登録者数+0.26105
芥川賞:生涯の刊行点数 × 本棚登録者数0.00144
直木賞:受賞年齢 × 受賞後20年の刊行点数−0.06111
芥川賞:受賞年齢 × 受賞後20年の刊行点数−0.26102

「たくさん出している人ほど、いま読まれている」は成り立ちませんでした。 芥川賞側はゼロ、直木賞側でも+0.26です。中央値で2.3倍の差が出たのは分布の位置がずれているからで、個人単位では量と可視性が連動していません。

なお、有意性の検定はしていません。 4つのうち向きがいちばんはっきりしているのは芥川賞の−0.26で、受賞年齢と受賞後20年の刊行点数のあいだに弱い負の相関がありました。因果の向きは、この数字からは決められません。

軸7 選ぶ側へ

直木賞芥川賞
受賞者のうち、のちに選考委員35名(17%)29名(15%)
受賞から就任まで中央13年中央18年
選考委員に占める、その賞の受賞者56%51%
候補止まりから委員5名4名

どちらの賞も、選ぶ側の半分を自分が選んだ人から補充しています。 そして候補止まりから番人になった人は、91年間で9名しかいません。

第一部の結論

二つの賞は、競合していません。作家人生の別の地点に置かれた、二つの関所です。

芥川賞は入口に立ち、まだ何も持っていない人を見つけて通します。直木賞はその先に立ち、12年ぶんの仕事を背負って来た人を認めます。獲ったあとは、どちらも8割が30年書き続けますが、本が文庫になり、いまも棚に残るのは直木賞の側です(文庫化率42.0%対24.7%)。

そして、関所を通った人が、次の関所の番人になります。


第二部 人は、どうやってそこへ辿り着いたのか

第一部で見たのは、通った人と通らなかった人の差です。第二部では、その手前を見ます。候補になった1,167名は、どうやって作家になったのでしょうか。

入口の新人賞は、二系統に分かれています

受賞者の入口(多い順)
直木賞オール読物新人賞14/江戸川乱歩賞8/小説すばる新人賞8/小説現代新人賞6/オール読物推理小説新人賞5/松本清張賞5
芥川賞文學界新人賞24/群像新人文学賞19/新潮新人賞11/すばる文学賞4/中央公論新人賞4/九州芸術祭文学賞4

ここでも重なりません。 直木賞は娯楽誌の新人賞と江戸川乱歩賞から来て、芥川賞は文學界・群像・新潮という純文学誌の新人賞から来る。入口の時点で、行き先は分かれています。

公募新人賞は、戦後に作られた道です

その著者が初めて候補になった年で分類しました。

年代直木賞芥川賞
1930年代0%2%
1950年代18%22%
1970年代37%36%
1990年代54%58%
2010年代56%65%

(候補になった人のうち、公募の新人賞を経ている率)

直木賞は、1930年代の候補者に公募新人賞を経た人が一人もいません。 芥川賞も2%です。そこから両賞とも一貫して上がり、いまは6割前後。「新人賞を獲って作家になる」という道筋は、戦後に作られたものです。

伸びがいちばん急なのは1980〜90年代(37%→54%)で、この時期に新しい賞が次々に立ちました。海燕新人文学賞、すばる文学賞、日本ファンタジーノベル大賞、サントリーミステリー大賞、日本ホラー小説大賞。いま名前の残っていないものも混じっています。

直木賞は入口が入れ替わり、芥川賞は変わりません

直木賞の主な入口(年代別)
1950年代 江戸川乱歩賞 → 1960〜80年代 オール読物新人賞・小説現代新人賞 → 1990年代 江戸川乱歩賞・オール読物推理小説新人賞 → 2000年代 日本ホラー小説大賞・日本ファンタジーノベル大賞 → 2010年代 オール読物新人賞・松本清張賞 → 2020年代 松本清張賞・横溝正史ミステリ大賞

芥川賞の主な入口
1950年代 新潮社文学賞 → 1960年代以降は 文學界新人賞・群像新人文学賞・新潮新人賞・すばる文学賞 がほぼ固定

芥川賞は60年間、同じ4誌の新人賞から来ています。 直木賞はジャンル賞が10年ごとに入れ替わる。入口の安定度が、まったく違います。

ミステリは、直木賞で不利ではありませんでした

直木賞の受賞率
ミステリ系の賞を持つ著者(109名)43%
それ以外(451名)34%

分母は直木賞に名前の出た著者560名です。「それ以外451名」には、公表経歴を確認できず判定できなかった人も含みます。 ミステリ系かどうかを判定できるのは記事のある人だけなので、109名は下限です。

今回の候補者データでは、ミステリ系の賞を持つ著者のほうが受賞率が9ポイント高いという結果でした。少なくとも「ミステリだから直木賞は難しい」という向きは、この記録には出ていません。

ただし「ミステリだから有利」とまでは言えません。 キャリアの長さ、年齢、版元、既刊数、候補回数、時代。受賞率を動かしうる要素はほかにも多く、それらを揃えた比較はしていません。

なお、直木賞の候補止まりのほうが日本推理作家協会賞を多く取っている(51件対42件)という数字がありますが、これは母数の効果です。この比較の分母は、候補止まり358名のうち公表経歴を確認できた288名と、受賞者202名です。 率に直すと逆になります。

年齢は、直木賞だけ上がり続けています

年代直木賞 初候補の年齢芥川賞
1930年代37歳32歳
1970年代43歳39歳
2000年代41歳34歳
2020年代45歳32歳

芥川賞は90年間ほぼ動かず、2020年代は32歳と戦前と同じ位置に戻っています。 対して直木賞は37歳から45歳へ8歳上がりました。両賞の年齢差は、戦前が5歳、いまは13歳。同じ日に発表される二つの賞の距離が、90年かけて開いています。

そして、受賞者と候補止まりのあいだに年齢差はほとんどありません(直木41対41、芥川34対35)。遅れて来たから落ちた、という形にはなっていません。

女性の比率が跳ねた年

先に断っておきます。これは変化の原因を示す分析ではありません。 候補者に占める女性の比率について、前後の平均の差がいちばん大きくなる年を機械的に探索したものです。統計的検定ではなく、その年に何かがあったことを示すものでもありません。 見えるのは、候補者の構成が変わった位置だけです。

女性の比率が跳ねた年は、直木賞のほうが11年早い

変化点
直木賞2000年14%(n=359)39%(n=131)+25pt
芥川賞2011年19%(n=462)46%(n=80)+27pt

直木賞のほうが11年早く動いています。 直木賞の側で先に女性の候補が増え、芥川賞が後になりました。

5年ごとの窓で見ると、最大の跳ねは芥川賞の2020年(38%→67%、+35pt)です。90年の時系列で突出しています。直木賞は2000年の+17pt(27%→43%)。

これが何によるものかは、この記録からは分かりません。 書き手の側の変化なのか、送り出す側の変化なのか、選ぶ側の変化なのか。切り分ける材料がありません。この順番から原因を特定することもできません。 残るのは、直木賞のほうが11年早かったという事実だけです。

そして、受賞率にも差が出ました。

候補に占める女性女性の受賞率それ以外
直木賞21%48%40%
芥川賞23%44%32%

候補になった女性は、より高い率で受賞しています。 ただしこれは「優遇された」とは読めません。候補になるまでの関門が厳しく、通過した人の水準が上がっているという読み方も同じデータから成り立ちます。今回のデータでは切り分けられません。

本業を持ったまま候補になり、そこで止まる層

ここからは補足的な分析です。 Wikipediaのカテゴリから、他分野の経歴を数えました。カテゴリは編集者が任意に付けるもので、付いていないことが「その経歴が無い」ことを意味しません。 本稿の主分析(受賞・候補の記録と書誌)とは、データの性質が違います。

記者・新聞学者・教員編集者
直木賞 受賞6%7%5%
直木賞 候補止まり10%3%6%
芥川賞 受賞6%9%1%
芥川賞 候補止まり5%14%7%

芥川賞の候補止まりに、学者・教員が偏っています(14%対9%)。直木賞の候補止まりには記者(10%対6%)。カテゴリの付き方に依存するので、傾向の示唆までです。 ただ、本業を持ったまま候補になり、そこで止まる層の輪郭には見えます。

候補止まりは、別の系統で登ったのか

直木賞中堅の賞に到達上位の賞に到達
受賞者(202名)84%69%
候補止まり(288名)58%38%

この表の「候補止まり288名」は、候補止まり358名のうち公表経歴を確認できた人です。 他の賞の受賞歴は記事からしか拾えないため、残る70名は判定できません。

「直木賞は落ちたが、別系統で登った」という人は、いるにはいるが少数です。 経歴を確認できた候補止まり288名のうち、上位の賞に届いたのは109名。6割は届いていません。

そして、Wikipediaに項目が立つかどうかにも差が出ました。

項目あり
直木賞 受賞者(202名)100%
直木賞 候補止まり(358名)80%
芥川賞 受賞者(189名)99%
芥川賞 候補止まり(479名)74%

受賞すればほぼ確実に項目が立ち、候補止まりは4〜5人に1人が立ちません。 91年間で項目の無い受賞者は、両賞あわせて2名だけでした。

この数字は循環しています。「有名だから項目がある」のか「項目があるから有名に見える」のかは分けられません。ただ、受賞したかどうかで可視性の差が26ポイントついた、という測定にはなっています。


分かったことと、分からないこと

分かったこと

分からないこと

数え方について

対象は prizesworld「直木賞のすべて」「芥川賞のすべて」の受賞作候補作一覧、第1回(1935年上半期)から第175回(2026年上半期)まで(2026年9月10日取得)。両賞は年2回・同日に発表されるため、回次が対応します。本文の「91年」は読みやすさのための表記で、集計の単位は回次です。作品2,260件、選考委員のべ3,090行を機械的に起こしました。

著者の経歴は日本語版Wikipediaの本文から取りました。生年は Category:○○年生、性別は Category:○○の女性×× の有無、受賞歴と著書は本文の該当節です。いずれも公表されている情報を引用したもので、本稿が調査して得たものではありません。

性別の判定には偏りがあります。 Wikipediaは女性にカテゴリを付け、男性には基本的に付けません。そのため本稿は「女性と明記があるか」でしか判定できず、明記の無い人を男性側に入れています。女性の比率は、実際より低めに出る方向です。

本棚登録者数はブクログの検索結果から、著者名と題名が一致した版を合算しました。照合できたのは直木賞87%・芥川賞78%です。照合できなかった作品ほど登録者が少ない方向に偏るため、芥川賞側の数字は実際よりやや低い可能性があります。

文庫化率は、受賞者391名については国立国会図書館の書誌データで数えました。同館の検索APIから著者ごとの図書を取得し(69,781件)、副題と巻次を落とした題名で名寄せして23,995件の著作にまとめ、シリーズ名または出版者名に「文庫」を含む版が一つでもあるものを「文庫化された」と数えています。同じ作品の単行本と文庫が別々に登録されているため、名寄せをしないと二重に数えます。

候補止まりの作家については、まだWikipediaの著書一覧で数えたままです。 こちらは行の書き方に依存し、実際より低く出ます。 受賞者側で両方の方法を比べたところ、Wikipedia方式は直木賞を高く(49%対42.0%)、芥川賞を低く(20%対24.7%)見せていました。単純な下限ではなく、賞によって歪む向きが違います。

賞の段付けは、その賞を取った年がその著者の賞歴の何年目にあたるかの中央値で分けました(0〜1年目=入口、2〜8年目=中堅、9年目以降=上位)。本稿の主観による分類ではありません。

集計に使った全データはAPPENDIXに置いています。

なぜ、M&Aの会社がこれを調べたのか

分母の置き方が同じだからです。

事業承継の相談では、「同業のあの会社はいくらで売れた」という数字が独り歩きします。その数字は成立した取引だけを集めたもので、成立しなかった案件は記録に残りません。 候補になった6割が一度きりで消えるのと、同じ構造です。

選ばれた側の記録は残り、選ばれなかった側の記録は薄くなる。 分母をどちらに置くかで、見える世界が変わります。本稿が候補者を分母に置いたのは、それだけの理由です。

よくある質問

Q. 芥川賞と直木賞の両方を受賞した人はいますか。

第1回(1935年)から第175回(2026年)まで、0名です。 両方の候補に名前が出た著者は61名います。直木賞を受賞したのちに芥川賞の候補になった人が17名、逆が5名、どちらも候補止まりが39名でした。

Q. どちらの賞のほうが売れますか。

同じ回の受賞作どうしで本棚登録者数を比べると、直木賞の受賞作のほうが多い回が68%、中央値で2.3倍でした。生涯の著書が文庫になる率も直木42.0%・芥川24.7%です。ただし10万人を超えたのは芥川賞側の作品だけで、上振れは芥川賞のほうが大きいという形です。

Q. 芥川賞は何歳くらいで獲るものですか。

受賞時の年齢の中央値は36歳です(直木賞は44歳)。最年少19歳、最年長75歳。初めて候補になった年齢の中央値は35歳で、2020年代は32歳と、1930年代とほぼ同じ位置に戻っています。

Q. 候補になれば、いずれ受賞できますか。

候補になった人の6割強は、一度きりで名簿から消えます(直木63%・芥川64%)。受賞した人については、直木賞は中央で2回目の候補、芥川賞は1回目です。直木賞では10回目の候補で受賞した例があります。

Q. 新人賞を獲らないと候補になれませんか。

いいえ。候補になった人のうち公募の新人賞を経ているのは、2010年代で直木56%・芥川65%です。1930年代はほぼゼロでした。「新人賞を獲って作家になる」という道筋自体が、戦後に作られたものです。

Q. ミステリ作家は直木賞で不利ですか。

記録には出ていません。ミステリ系の賞を持つ著者109名の直木賞受賞率は43%で、それ以外の451名の34%より高い数字でした。

Q. 女性の受賞者は増えていますか。

候補に占める女性の比率が跳ねた年は、直木賞2000年(14%→39%)、芥川賞2011年(19%→46%)です。芥川賞の2020年代は5年窓で67%まで上がりました。ただし何がこの変化を起こしたのかは、この記録からは分かりません。

Q. 受賞すると、その後も書き続けられますか。

受賞から30年後にまだ刊行がある人は、直木賞83%・芥川賞75%です(没年で打ち切って集計)。辞めないという点では、両賞に差がありません。 差が出るのは点数のほうで、受賞後20年の刊行点数は年齢を揃えても直木賞が上回ります。

Q. 選考委員にはどうすればなれますか。

選考委員の半分はその賞の受賞者です(直木56%・芥川51%)。受賞から就任までは中央で直木13年・芥川18年。候補止まりから委員になったのは、91年間で直木5名・芥川4名でした。

表記について

本稿では「芥川賞」と「芥川龍之介賞」、「直木賞」と「直木三十五賞」を同じ意味で用いています。正式名称は後者ですが、資料や報道で前者が使われるため併記しました。回次は正式な回数(第1回=1935年上半期)に従っています。

「候補止まり」は、集計期間内にその賞を受賞していない候補者を指します。他の賞の受賞や、その後の活動を否定する意味はありません。

免責

同姓・同名の別人、世代の取り違え、製作年や刊行年の誤りなど、記載に誤りがある可能性があります。お気づきの点、および掲載削除のご要望がありましたら、お問い合わせ(https://jfsc.jp/inquiry/)よりご連絡ください。速やかに確認のうえ対応いたします。

出典

APPENDIX 本文の集計に用いた調査データ

第1回(1935年)〜第175回(2026年)/受賞作・候補作2,260件・著者1,167名・選考委員のべ3,090行。2026年9月10日取得。CC BY 4.0(出典リンクを条件に引用・転載可)

集計ルール

同じ数字を出し直せるように、判断の分かれるところを先に書いておきます。

項目どう決めたか
著者の同定氏名から空白(半角・全角)を除いた完全一致。同姓同名の別人・改名・別名義は取りこぼす可能性があります。旧字体などで別項目になっているものは、転送先の記事に差し替えました(30件)。
受賞者・候補者の重複同じ人が複数回候補になった場合、著者単位では1名として数えます。「初めて候補になった年」は最小の回、「受賞年」は最初に受賞した回です。
候補止まり集計期間内にその賞を受賞していない候補者。もう一方の賞での受賞や、他の賞での評価は考慮していません。
「一度きりで消えた」その賞の候補として名前が出たのが1回だけの人。作家としての活動の有無とは無関係です。
受賞までの候補回数回次の昇順に並べ、受賞した行が何番目かを数えます。
年齢一覧に載る年齢(発表時点)と、生年カテゴリから計算した年齢の両方を持ちます。本文の中央値は後者。10歳未満・90歳超は誤りとして除外。二人組の著者は先頭の値を採用(該当1件)。
性別記事のカテゴリに「女性」「女流」の語があるかで判定。男性であることを示すカテゴリは基本的に付かないため、明記の無い人は男性側に含めています。
著書の点数記事の「著書」「著作」「作品」「作品リスト」「著作目録」「単行本」等の節にある箇条書きの行数。版元・文庫・改題の重複は名寄せしていません。別記事に切り出された一覧(3件)は本体に合算。
刊行年箇条書きの各行に最初に現れる4桁の年。行に年が無いものは年の集計から除外し、点数には数えます。
文庫化の判定箇条書きの行に「文庫」の語があるか。「のち◯◯文庫」と書かない記事では拾えないため、実際の文庫化率の下限です。
受賞後20年の刊行受賞年を含む20年(受賞年 ≦ 刊行年 ≦ 受賞年+20)。20年ぶん観測できない人は集計から除きます。
没年による打ち切り「受賞からT年後に刊行があるか」は、没年(カテゴリ)または2026年までT年を観測できる人だけを分母にし、受賞年+T の前後2年に刊行があるかで判定します。
賞名の正規化先頭の「第N回」を除き、旧字体(文學賞→文学賞、讀物→読物)を寄せます。「主な受賞」「〜を受賞」など賞名でない語は除外。延べ8名未満の賞は段付けから外します。
賞の段付けその賞の受賞年から、その著者の最も早い賞の受賞年を引いた値の中央値。0〜1年目=入口、2〜8年目=中堅、9年目以降=上位。
本棚登録者数ブクログの題名検索の結果から、著者名が一致し、かつ題名が前方一致または部分一致する版だけを採り、ISBN単位で重複を除いて合算します。文庫版と単行本版は合算されます。
同一回の対戦同じ回に両賞とも照合できた受賞作がある回のみ(68回)。各賞の最大値どうしを比べます。
女性比率の変化点分割年を全探索し、前後の平均の差が最大になる年を採ります。前後それぞれ40名以上を条件としました。統計的検定ではありません。
相関係数ピアソンの積率相関。外れ値の除去はしていません。

APPENDIX A 受賞作の全件(391件)

直木賞202件・芥川賞189件。年齢・生年・性別の表記は、いずれも公表されている情報を引用したものです。著書点数と文庫の数は各著者の公表されている著書一覧を機械的に数えたもの、本棚登録者はブクログで著者名と題名が一致した版の合計です。

appendixA_winners.csv(391行・UTF-8 BOM付き)

芥川賞・回から飛ぶ(第1回〜第175回、受賞作のある回):1 3 4 5 6 7 8 9 10 12 13 14 16 17 18 19 20 21 22 23 25 26 28 29 31 32 33 34 35 37 38 39 41 43 44 46 47 49 50 51 53 54 56 57 58 59 61 62 63 64 66 67 68 69 70 72 73 74 75 77 78 79 81 82 84 85 88 90 92 94 97 98 99 100 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 113 114 115 116 117 119 120 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 143 144 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 174 175

直木賞・回から飛ぶ(第1回〜第175回、受賞作のある回):1 2 3 4 6 7 8 11 12 13 16 18 19 21 22 23 24 25 26 27 28 31 32 34 35 36 37 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 52 53 54 55 56 57 58 60 61 63 64 67 69 71 72 74 76 79 80 81 83 84 85 86 87 89 90 91 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 113 114 115 116 117 119 120 121 122 123 124 125 126 127 129 130 131 132 133 134 135 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 174 175

著者受賞作版元受賞時の年齢性別表記生年著書点数うち文庫ブクログ登録者のちに選考委員
直木賞11935川口松太郎鶴八鶴次郎3518998412
直木賞21935鷲尾雨工吉野朝太平記春秋社431892355
直木賞31936海音寺潮五郎天正女合戦34190111969
直木賞41936木々高太郎人生の阿呆』その他版画荘3918971618
直木賞61937井伏鱒二ジョン万次郎漂流記』その他39189830857
直木賞71938橘 外男ナリン殿下への回想4318946510
直木賞81938大池唯雄秋田口の兄弟301908102
直木賞111940堤 千代小指」その他28女性191743
直木賞111940河内仙介軍事郵便4118989
直木賞121940村上元三上総風土記」その他30191015549
直木賞131941木村荘十雲南守備兵44211
直木賞161942田岡典夫強情いちご」その他34190833
直木賞161942神崎武雄寛容」その他361906
直木賞181943森 荘已池山畠361907233
直木賞191944岡田誠三ニューギニア山岳戦311913131
直木賞1011989笹倉 明遠い国からの殺人者文藝春秋401948501580
直木賞1011989ねじめ正一高円寺純情商店街新潮社411948114291393
直木賞1021989星川清司小伝抄681921112
直木賞1021989原 尞私が殺した少女早川書房431946109
直木賞1031990泡坂妻夫蔭桔梗新潮社57193315993298
直木賞1041990古川 薫漂泊者のアリア文藝春秋651925944384
直木賞1051991宮城谷昌光夏姫春秋』(上)(下)海越出版社461945
直木賞1051991芦原すなお青春デンデケデケデケ河出書房新社41194959281239
直木賞1061991高橋義夫狼奉行4619456334
直木賞1061991高橋克彦緋い記憶文藝春秋441947379130662
直木賞1071992伊集院 静受け月文藝春秋4219502131111089
直木賞1081992出久根達郎佃島ふたり書房講談社48194411356183
直木賞1091993高村 薫マークスの山40女性1953110207379
直木賞1091993北原亞以子恋忘れ草文藝春秋55女性19385542330
直木賞1101993佐藤雅美恵比寿屋喜兵衛手控え講談社5219412625288
直木賞1101993大沢在昌新宿鮫 無間人形読売新聞社371956143110148
直木賞1111994中村彰彦二つの山河45194910572
直木賞1111994海老沢泰久帰郷文藝春秋4419504329
直木賞1131995赤瀬川 隼白球残映文藝春秋6319314515157
直木賞1141995小池真理子43女性19523362163715
直木賞1141995藤原伊織テロリストのパラソル講談社47194810108299
直木賞1151996乃南アサ凍える牙35女性19601461056314
直木賞1161996坂東眞砂子山妣新潮社38女性19585136933
直木賞1171997篠田節子女たちのジハード集英社41女性1955138922551
直木賞1171997浅田次郎鉄道員集英社4519512791112487
直木賞1191998車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂文藝春秋53194535191821
直木賞1201998宮部みゆき理由朝日新聞社38女性196029519523144
直木賞1211999佐藤賢一王妃の離婚集英社311968100471943
直木賞1211999桐野夏生柔らかな頬講談社47女性1951113619855
直木賞1221999なかにし礼長崎ぶらぶら節文藝春秋61193841718608
直木賞1232000船戸与一虹の谷の五月集英社5619445250986
直木賞1232000金城一紀GO講談社31196818106247
直木賞1242000山本文緒プラナリア文藝春秋38女性196265509194
直木賞1242000重松 清ビタミンF新潮社37196317211313925
直木賞1252001藤田宜永愛の領分文藝春秋511950156112569
直木賞1262001山本一力あかね空文藝春秋53194898652351
直木賞1262001唯川 恵肩ごしの恋人マガジンハウス46女性19551731338244
直木賞1272002乙川優三郎生きる文藝春秋4919533324
直木賞1292003石田衣良4TEEN フォーティーン新潮社43196014596
直木賞1292003村山由佳星々の舟文藝春秋39女性196479368321
直木賞1302003江國香織号泣する準備はできていた新潮社39女性196421211321975
直木賞1302003京極夏彦後巷説百物語角川書店401963384804702
直木賞1312004奥田英朗空中ブランコ文藝春秋4419591434428922
直木賞1312004熊谷達也邂逅の森文藝春秋46195845303285
直木賞1322004角田光代対岸の彼女文藝春秋37女性196726513228951
直木賞1332005朱川湊人花まんま文藝春秋42196392564387
直木賞1342005東野圭吾容疑者Xの献身文藝春秋47195819612980987
直木賞1352006三浦しをんまほろ駅前多田便利軒文藝春秋29女性19761236431554
直木賞1352006森 絵都風に舞いあがるビニールシート文藝春秋38女性1968612716951
直木賞1372007松井今朝子吉原手引草幻冬舎53女性195353332502
直木賞1382007桜庭一樹私の男文藝春秋36女性19711095015555
直木賞1392008井上荒野切羽へ新潮社47女性1961122711832
直木賞1402008天童荒太悼む人文藝春秋481960402311784
直木賞1402008山本兼一利休にたずねよPHP研究所52195626236323
直木賞1412009北村 薫鷺と雪文藝春秋591949179983619
直木賞1422009佐々木 譲廃墟に乞う文藝春秋59195093743041
直木賞1422009白石一文ほかならぬ人へ祥伝社51195842315908
直木賞1432010中島京子小さいおうち文藝春秋4610307
直木賞1442010木内 昇漂砂のうたう集英社43女性196726181741
直木賞1442010道尾秀介月と蟹文藝春秋351975124468088
直木賞1452011池井戸 潤下町ロケット小学館481963794438956
直木賞1462011葉室 麟蜩ノ記祥伝社60195180716802
直木賞1472012辻村深月鍵のない夢を見る文藝春秋32女性19801707720079
直木賞1482012朝井リョウ何者新潮社2319891024346710
直木賞1482012安部龍太郎等伯』(上)(下)日本経済新聞出版社5719559350
直木賞1492013桜木紫乃ホテルローヤル集英社48女性1965572713433
直木賞1502013朝井まかて恋歌講談社54女性195960414066
直木賞1502013姫野カオルコ昭和の犬幻冬舎55女性195860442071
直木賞1512014黒川博行破門KADOKAWA65194972583078
直木賞1522014西 加奈子サラバ!』(上)(下)小学館37女性19774528
直木賞1532015東山彰良講談社46196861396592
直木賞1542015青山文平つまをめとらば文藝春秋67194820131506
直木賞1552016荻原 浩海の見える理髪店集英社601956815513968
直木賞1562016恩田 陸蜜蜂と遠雷幻冬舎52女性196433313081273
直木賞1572017佐藤正午月の満ち欠け岩波書店61195568524828
直木賞1582017門井慶喜銀河鉄道の父講談社46197183425794
直木賞1592018島本理生ファーストラヴ文藝春秋35女性19831364717577
直木賞1602018真藤順丈宝島講談社41197775245120
直木賞1612019大島真寿美渦 妹背山婦女庭訓 魂結び文藝春秋56女性196252402269
直木賞1622019川越宗一熱源文藝春秋4119783567819
直木賞1632020馳 星周少年と犬文藝春秋5519651005918414
直木賞1642020西條奈加心淋し川集英社56女性1964101696022
直木賞1652021佐藤 究テスカトリポカKADOKAWA431977401019131
直木賞1652021澤田瞳子星落ちて、なお文藝春秋43女性197767442669
直木賞1662021今村翔吾塞王の楯集英社371984512208
直木賞1662021米澤穂信黒牢城KADOKAWA4319781968720958
直木賞1672022窪 美澄夜に星を放つ文藝春秋56女性1965772614250
直木賞1682022小川 哲地図と拳集英社3619861172110474
直木賞1682022千早 茜しろがねの葉新潮社43女性1979753510493
直木賞1692023垣根涼介極楽征夷大将軍文藝春秋57196628223388
直木賞1692023永井紗耶子木挽町のあだ討ち新潮社46女性1977401812718
直木賞1702023河﨑秋子ともぐい新潮社44女性197931114900
直木賞1702023万城目 学八月の御所グラウンド文藝春秋47197647239305
直木賞1712024一穂ミチツミデミック光文社4619781226814644
直木賞1722024伊与原 新藍を継ぐ海新潮社52197269188645
直木賞1742025嶋津 輝カフェーの帰り道東京創元社56196913711687
直木賞1752026朝倉かすみけんぐゎい光文社65女性196043332051
直木賞211949富田常雄4519049313
直木賞221949山田克郎海の廃園391910422
直木賞231950今 日出海天皇の帽子461903367
直木賞231950小山いと子執行猶予49女性1901353
直木賞241950檀 一雄真説石川五右衛門3919126820
直木賞251951源氏鶏太英語屋さん」その他391912
直木賞261951久生十蘭鈴木主水4919026719
直木賞261951柴田錬三郎イエスの裔341917199121
直木賞271952藤原審爾罪な女」その他31192114644
直木賞281952立野信之叛乱491903333
直木賞311954有馬頼義終身未決囚作品社36191818327
直木賞321954梅崎春生ボロ家の春秋391915318
直木賞321954戸川幸夫高安犬物語42191218630
直木賞341955新田次郎強力伝43191233661
直木賞341955邱 永漢香港31192423155
直木賞351956今 官一壁の花芸術社461909231
直木賞351956南條範夫燈台鬼471908189107
直木賞361956今 東光お吟さま58189810022
直木賞361956穂積 驚勝烏44191233
直木賞371957江崎誠致ルソンの谷間筑摩書房35192240
直木賞391958山崎豊子花のれん中央公論社33女性1924165
直木賞391958榛葉英治赤い雪和同出版社451912473
直木賞401958城山三郎総会屋錦城311927133107
直木賞411959渡辺喜恵子馬淵川光風社45女性1914232
直木賞411959平岩弓枝鏨師(たがねし)27女性1932207110
直木賞421959戸板康二團十郎切腹事件」その他44191512636
直木賞421959司馬遼太郎梟の城講談社36192315130
直木賞431960池波正太郎錯乱3719231114
直木賞441960寺内大吉はぐれ念仏391921
直木賞441960黒岩重吾背徳のメス中央公論社361924220154
直木賞451961水上 勉雁の寺421919360157
直木賞461961伊藤桂一螢の河44191718546
直木賞471962杉森久英天才と狂人の間河出書房新社5019125624
直木賞481962山口 瞳江分利満氏の優雅な生活36192612855
直木賞481962杉本苑子孤愁の岸講談社37女性192510884
直木賞491963佐藤得二女のいくさ二見書房646
直木賞501963安藤鶴夫巷談本牧亭桃源社5519083115
直木賞501963和田芳恵塵の中光風社571906468
直木賞521964永井路子炎環光風社39女性1925
直木賞521964安西篤子張少子の話37女性192712432
直木賞531965藤井重夫491916181
直木賞541965新橋遊吉八百長321933505
直木賞541965千葉治平虜愁記4419216
直木賞551966立原正秋白い罌粟40192610558
直木賞561966五木寛之蒼ざめた馬を見よ341932612226
直木賞571967生島治郎追いつめる341933172104
直木賞581967野坂昭如アメリカひじき37193022355
直木賞581967三好 徹聖少女371931166117
直木賞601968陳 舜臣青玉獅子香炉441924186139
直木賞601968早乙女 貢僑人の檻講談社431926228135
直木賞611969佐藤愛子戦いすんで日が暮れて講談社45
直木賞631970結城昌治軍旗はためく下に4319279967
直木賞631970渡辺淳一光と影361933154132
直木賞641970豊田 穣長良川作家社5019209945
直木賞671972綱淵謙錠斬(ざん)河出書房新社4719244930
直木賞671972井上ひさし手鎖心中371934417144
直木賞691973藤沢周平暗殺の年輪45192716469
直木賞711974藤本義一鬼の詩41
直木賞721974半村 良雨やどり4119336157
直木賞721974井出孫六アトラス伝説冬樹社4319317010
直木賞741975佐木隆三復讐するは我にあり』(上)(下)講談社38193712461
直木賞761976三好京三子育てごっこ文藝春秋4519316310
直木賞791978色川武大離婚49192911364
直木賞791978津本 陽深重の海491929180146
直木賞801978宮尾登美子一絃の琴講談社52女性19264740
直木賞801978有明夏夫大浪花諸人往来角川書店4219363613
直木賞811979阿刀田 高ナポレオン狂講談社4419352471641227
直木賞831980向田邦子花の名前50女性1929361
直木賞831980志茂田景樹黄色い牙講談社401940835121
直木賞841980中村正軌元首の謀叛文藝春秋5219285442
直木賞851981青島幸男人間万事塞翁が丙午新潮社4819328010135
直木賞861981光岡 明機雷講談社4919329233
直木賞861981つかこうへい蒲田行進曲角川書店33194811351712
直木賞871982深田祐介炎熱商人文藝春秋5119317655218
直木賞871982村松友視時代屋の女房42194017672
直木賞891983胡桃沢耕史黒パン俘虜記文藝春秋58192519363117
直木賞901983神吉拓郎私生活文藝春秋551928241363
直木賞901983高橋 治秘伝5419295241
直木賞911984連城三紀彦恋文新潮社361948226124
直木賞911984難波利三てんのじ村実業之日本社471936481132
直木賞941985森田誠吾魚河岸ものがたり新潮社60192511794
直木賞951986皆川博子恋紅新潮社56女性193017691319
直木賞961986逢坂 剛カディスの赤い星講談社4319431831141787
直木賞961986常盤新平遠いアメリカ講談社5519318926168
直木賞971987白石一郎海狼伝文藝春秋5519314946602
直木賞971987山田詠美ソウル・ミュージックラバーズ・オンリー角川書店28女性195986721439
直木賞981987阿部牧郎それぞれの終楽章講談社54193321213559
直木賞991988景山民夫遠い海から来たCOO角川書店41194759391170
直木賞1001988藤堂志津子熟れてゆく夏文藝春秋39女性19497470
直木賞1001988杉本章子東京新大橋雨中図新人物往来社35女性19531310176
芥川賞11935石川達三蒼氓30190520770510
芥川賞31936鶴田知也コシャマイン記34190248155
芥川賞31936小田嶽夫城外361900371
芥川賞41936石川 淳普賢3718991854221
芥川賞41936富沢有為男地中海341902281
芥川賞51937尾崎一雄暢気眼鏡砂子屋書房3718999119262
芥川賞61937火野葦平糞尿譚3119071591494
芥川賞71938中山義秀厚物咲3719007618
芥川賞81938中里恒子乗合馬車29女性1909488
芥川賞91939長谷 健あさくさの子供341904231
芥川賞91939半田義之鷄騒動28191110
芥川賞101939寒川光太郎密猟者321908385
芥川賞121940櫻田常久平賀源内44189711
芥川賞131941多田裕計長江デルタ281912203
芥川賞141941芝木好子青果の市27女性19147145
芥川賞161942倉光俊夫連絡員3419085
芥川賞171943石塚喜久三纏足の頃3819046
芥川賞181943東野邊 薫和紙41190251
芥川賞191944八木義徳劉廣福3219113353
芥川賞191944小尾十三登攀3419083
芥川賞201944清水基吉雁立261918301
芥川賞1021989瀧澤美恵子ネコババのいる町で50女性1939181
芥川賞1021989大岡 玲表層生活311958375133
芥川賞1031990辻原 登村の名前44194512630184
芥川賞1041990小川洋子妊娠カレンダー28女性1962131747505
芥川賞1051991辺見 庸自動起床装置4619445127450
芥川賞1051991荻野アンナ背負い水34女性1956407232
芥川賞1061991松村栄子至高聖所30女性19612811524
芥川賞1071992藤原智美運転士361955339118
芥川賞1081992多和田葉子犬婿入り32女性196091231597
芥川賞1091993吉目木晴彦寂寥郊野3619578383
芥川賞1101993奥泉 光石の来歴3719566227451
芥川賞1111994笙野頼子タイムスリップ・コンビナート38女性195620715278
芥川賞1111994室井光広おどるでく391955301147
芥川賞1131995保坂和志この人の閾(いき)38195612136
芥川賞1141995又吉栄喜豚の報い481947173341
芥川賞1151996川上弘美蛇を踏む38女性195885545482
芥川賞1161996柳 美里家族シネマ28女性196813143911
芥川賞1161996辻 仁成海峡の光371959129572444
芥川賞1171997目取真 俊水滴361960192475
芥川賞1191998藤沢 周ブエノスアイレス午前零時3919593721938
芥川賞1191998花村萬月ゲルマニウムの夜431955101621417
芥川賞1201998平野啓一郎日蝕23197599203235
芥川賞1221999玄月蔭の棲みか341965381260
芥川賞1221999藤野千夜夏の約束37女性19626317588
芥川賞1232000町田 康きれぎれ381962124603049
芥川賞1232000松浦寿輝花腐し4619543113721
芥川賞1242000青来有一聖水421958432285
芥川賞1242000堀江敏幸熊の敷石37196481261173
芥川賞1252001玄侑宗久中陰の花45195617431897
芥川賞1262001長嶋 有猛スピードで母は291972120253604
芥川賞1272002吉田修一パーク・ライフ331968212458785
芥川賞1282002大道珠貴しょっぱいドライブ36女性19666516825
芥川賞1292003吉村萬壱ハリガネムシ4219613891034
芥川賞1302003金原ひとみ蛇にピアス20女性19831242414978
芥川賞1302003綿矢りさ蹴りたい背中19女性1984442324661
芥川賞1312004モブ・ノリオ介護入門331970353600
芥川賞1322004阿部和重グランド・フィナーレ36196886311900
芥川賞1332005中村文則土の中の子供27197776255673
芥川賞1342005絲山秋子沖で待つ39女性196681264165
芥川賞1352006伊藤たかみ八月の路上に捨てる35197143222188
芥川賞1362006青山七恵ひとり日和23女性198347234432
芥川賞1372007諏訪哲史アサッテの人3719696991548
芥川賞1382007川上未映子乳と卵31女性1976822416205
芥川賞1392008楊 逸時が滲む朝4419642351157
芥川賞1402008津村記久子ポトスライムの舟30女性197897317925
芥川賞1412009磯崎憲一郎終の住処44196538112262
芥川賞1432010赤染晶子乙女の密告35女性19742412579
芥川賞1442010朝吹真理子きことわ26女性19843884656
芥川賞1442010西村賢太苦役列車431967431458729
芥川賞1462011円城 塔道化師の蝶391972168343276
芥川賞1462011田中慎弥共喰い39197274157194
芥川賞1472012鹿島田真希冥土めぐり35女性197680101797
芥川賞1482012黒田夏子abさんご75女性193781
芥川賞1492013藤野可織爪と目33女性19805192849
芥川賞1502013小山田浩子30女性19832343004
芥川賞1512014柴崎友香春の庭40女性1973148323164
芥川賞1522014小野正嗣九年前の祈り4419705371566
芥川賞1532015羽田圭介スクラップ・アンド・ビルド29198563167951
芥川賞1532015又吉直樹火花3519801031636677
芥川賞1542015滝口悠生死んでいない者33198211082364
芥川賞1542015本谷有希子異類婚姻譚36女性19796885100
芥川賞1552016村田沙耶香コンビニ人間36女性19797322104873
芥川賞1562016山下澄人しんせかい5019664771222
芥川賞1572017沼田真佑影裏3819784232639
芥川賞1582017石井遊佳百年泥54女性19633811230
芥川賞1582017若竹千佐子おらおらでひとりいぐも63女性19542224933
芥川賞1592018高橋弘希送り火3819795651319
芥川賞1602018上田岳弘ニムロッド39197910542852
芥川賞1602018町屋良平1R(ラウンド)1分34秒3513611
芥川賞1612019今村夏子むらさきのスカートの女39女性1980621328681
芥川賞1622019古川真人背高泡立草3119886521227
芥川賞1632020高山羽根子首里の馬45女性197589192759
芥川賞1632020遠野 遥破局2819912936206
芥川賞1642020宇佐見りん推し、燃ゆ21女性199936347015
芥川賞1652021石沢麻依貝に続く場所にて41女性19802622251
芥川賞1652021李 琴峰彼岸花が咲く島31女性19892553195
芥川賞1662021砂川文次ブラックボックス3119904853984
芥川賞1672022高瀬隼子おいしいごはんが食べられますように34女性198894840541
芥川賞1682022井戸川射子この世の喜びよ35女性19877224046
芥川賞1682022佐藤厚志荒地の家族4019823512602
芥川賞1692023市川沙央ハンチバック43女性197957413568
芥川賞1702023九段理江東京都同情塔33女性19906327935
芥川賞1712024朝比奈 秋サンショウウオの四十九日4319813544999
芥川賞1712024松永K三蔵バリ山行446406
芥川賞1722024安堂ホセDTOPIA(デートピア)301994141
芥川賞1722024鈴木結生ゲーテはすべてを言った232001385348
芥川賞1742025鳥山まこと時の家3319922012923
芥川賞1742025畠山丑雄叫び3319922112119
芥川賞1752026小砂川チトゾンビ回収婦36女性19902323271
芥川賞211949由起しげ子本の話48女性1900272
芥川賞211949小谷 剛確証24192420
芥川賞221949井上 靖闘牛4219076571627
芥川賞231950辻 亮一異邦人3519142
芥川賞251951石川利光春の草」その他3719612
芥川賞251951安部公房壁――S・カルマ氏の犯罪27192415232
芥川賞261951堀田善衛広場の孤独3319186632236
芥川賞281952五味康祐喪神311921875125
芥川賞281952松本清張或る「小倉日記」伝431909211285
芥川賞291953安岡章太郎悪い仲間33192011146380
芥川賞311954吉行淳之介驟雨」その他301924170103
芥川賞321954小島信夫アメリカン・スクール391915110231004
芥川賞321954庄野潤三プールサイド小景3319218729958
芥川賞331955遠藤周作白い人3219234831962640
芥川賞341955石原慎太郎太陽の季節23379731926
芥川賞351956近藤啓太郎海人舟361920732
芥川賞371957菊村 到硫黄島32192512956128
芥川賞381957開高 健裸の王様27193015581190
芥川賞391958大江健三郎飼育23193518467
芥川賞411959斯波四郎山塔4919109
芥川賞431960北 杜夫夜と霧の隅で331927135961263
芥川賞441960三浦哲郎忍ぶ川29193113050831
芥川賞461961宇能鴻一郎鯨神27193465
芥川賞471962川村 晃美談の出発341927122
芥川賞491963後藤紀一少年の橋4819155
芥川賞491963河野多恵子37女性19265819
芥川賞501963田辺聖子感傷旅行35女性192827018866
芥川賞511964柴田 翔されどわれらが日々――291935307791
芥川賞531965津村節子玩具37女性1928834446
芥川賞541965高井有一北の河331932321176
芥川賞561966丸山健二夏の流れ23194311322512
芥川賞571967大城立裕カクテル・パーティー411925489369
芥川賞581967柏原兵三徳山道助の帰郷34193316335
芥川賞591968大庭みな子三匹の蟹37女性193015829198
芥川賞591968丸谷才一年の残り42192519887149
芥川賞611969庄司 薫赤頭巾ちゃん気をつけて321937982587
芥川賞611969田久保英夫深い河41192847732
芥川賞621969清岡卓行アカシヤの大連4719226513167
芥川賞631970古山高麗雄プレオー8の夜明け4919201132753
芥川賞631970吉田知子無明長夜361934415
芥川賞641970古井由吉杳子3398362185
芥川賞661971李 恢成砧をうつ女361935381460
芥川賞661971東 峰夫オキナワの少年3319385151
芥川賞671972宮原昭夫誰かが触った391932277
芥川賞671972畑山 博いつか汽笛を鳴らして371935911034
芥川賞681972山本道子ベティさんの庭3623
芥川賞681972郷 静子れくいえむ43女性192911163
芥川賞691973三木 卓3819357621
芥川賞701973森 敦月山6119122410186
芥川賞701973野呂邦暢草のつるぎ3619374514136
芥川賞721974阪田寛夫土の器4919251511127
芥川賞721974日野啓三あの夕陽4519297214102
芥川賞731975林 京子祭りの場44女性19303514321
芥川賞741975中上健次2919461232
芥川賞741975岡松和夫志賀島44193123116
芥川賞751976村上 龍限りなく透明に近いブルー2419522088419106
芥川賞771977三田誠広僕って何29194813340624
芥川賞771977池田満寿夫エーゲ海に捧ぐ4319347219194
芥川賞781977宮本 輝螢川30194776655482
芥川賞781977高城修三榧の木祭り30194727
芥川賞791978高橋三千綱九月の空3019487749345
芥川賞791978高橋揆一郎伸予50192828230
芥川賞811979重兼芳子やまあいの煙52女性1927305
芥川賞811979青野 聰愚者の夜351943299
芥川賞821979森 禮子モッキングバードのいる町51女性1928292
芥川賞841980尾辻克彦父が消えた43193723752251
芥川賞851981吉行理恵小さな貴婦人42女性193914461
芥川賞881982唐 十郎佐川君からの手紙42194017110294
芥川賞881982加藤幸子夢の壁4660
芥川賞901983笠原 淳杢二の世界47193614138
芥川賞901983高樹のぶ子光抱く友よ37女性1946675237
芥川賞921984木崎さと子青桐45女性193934370
芥川賞941985米谷ふみ子過越しの祭55女性193121683
芥川賞971987村田喜代子鍋の中42女性19455611263
芥川賞981987池澤夏樹スティル・ライフ421945220714933
芥川賞981987三浦清宏長男の出家57193037388
芥川賞991988新井 満尋ね人の時間42194612118153
芥川賞1001988南木佳士ダイヤモンドダスト37195157271070
芥川賞1001988李 良枝由熙(ユヒ)33女性1955114

APPENDIX A-2 回ごとの候補作数と受賞作数(第1回〜第175回)

回ごとに、候補に挙がった作品の数(受賞作を含む)と受賞作の数を並べたものです。候補者の個人名は載せていません。受賞辞退は受賞作に含めず、別に数えています(各賞1件)。受賞作のない回は受賞作0です。

芥川賞 候補作数芥川賞 受賞作数直木賞 候補作数直木賞 受賞作数
119355111
21935621
319368211
419364251
51937311
619377111
719388121
819383131
91939625
101939715
111940642
1219409171
1319413151
141941312
1519426
1619425142
171943717
1819434141
1919444231
201944513
2119498271
22194911181
23195071102
241950951
2519519251
26195111182
2719521171
28195210261
291953915
301953107
31195414171
32195410272
331955817
3419556172
3519567182
361956792
3719577171
381957718
3919588192
401958971
4119598172
421959872
43196091101
4419609192
451961781
4619618171
47196281101
481962882
4919636261
5019639192
511964918
521964992
5319659181
5419659192
551966891
56196612181
5719677191
5819677192
591968828
601968982
6119698271
6219691018
6319708272
6419708181
65197186
6619711028
67197210292
681972827
6919738161
701973928
711974871
7219747272
731975817
7419757271
751976716
761976771
771977828
781977827
7919787282
801978772
8119798271
821979814
831980752
8419808161
8519818151
861981872
871982772
881982726
891983881
9019838272
911984782
921984717
93198566
9419857161
951986771
961986772
9719877182
9819877271
9919886151
10019888272
1011989872
10219897252
10319907151
10419907151
10519916252
10619916172
10719927151
10819926151
10919936152
11019936172
11119947262
112199455
11319956161
11419956162
11519966151
11619966251
11719976162
118199755
11919987271
12019985161
1211999752
12219997251
12320006262
12420006262
12520016161
12620016162
12720026161
1282002616
12920035162
13020035252
13120046162
13220047171
13320057171
13420056161
13520065162
1362006516
13720076171
13820077161
13920087161
14020086162
14120096161
1422009562
14320106161
14420105252
1452011651
14620115261
14720125151
14820125162
14920135161
15020135162
15120145161
15220145151
15320156261
15420156251
15520165161
15620165151
15720174151
15820175251
15920185161
16020186251
16120195161
16220195151
16320205251
16420205161
16520215252
16620215152
16720225151
16820225252
16920235152
17020235162
17120245251
17220245251
173202546
17420255251
17520265151

APPENDIX B 賞の段付け(98種)

段は本稿の主観による分類ではありません。その賞を取った年が、その著者の賞歴の何年目にあたるかを数え、中央値で分けました(0〜1年目=入口、2〜8年目=中堅、9年目以降=上位)。延べ受賞者8名未満の賞と、賞名として抽出できなかった語は除いています。

appendixB_prizes.csv(98行)

この名簿での延べ受賞者数賞歴の何年目に来るか(中央)
芥川龍之介賞4340.0入口
直木三十五賞2995.5中堅
日本推理作家協会賞974.0中堅
野間文芸新人賞962中堅
三島由紀夫賞863中堅
吉川英治文学新人賞833中堅
山本周五郎賞835中堅
読売文学賞8116上位
文學界新人賞780入口
川端康成文学賞6916.0上位
毎日出版文化賞6110.0上位
谷崎潤一郎賞5913上位
泉鏡花文学賞599.5上位
吉川英治文学賞5716.0上位
野間文芸賞5322.5上位
本屋大賞5010.5上位
菊池寛賞5029上位
日本芸術院賞4526.0上位
群像新人文学賞430入口
山田風太郎賞427.0中堅
織田作之助賞428.0中堅
柴田錬三郎賞4217上位
毎日芸術賞4029.0上位
オール読物新人賞370入口
すばる文学賞350入口
新田次郎文学賞3411上位
女流文学賞329.5上位
高校生直木賞307中堅
平林たい子文学賞3010.5上位
新潮新人賞300入口
大藪春彦賞304中堅
江戸川乱歩賞300.0入口
伊藤整文学賞2916上位
芸術選奨文部大臣賞2919上位
芸術選奨新人賞283中堅
島清恋愛文学賞2710上位
芸術選奨文部科学大臣賞2723上位
中山義秀文学賞279.0上位
大佛次郎賞2622上位
中央公論文芸賞2419上位
小説現代新人賞230入口
文部大臣賞2212.0上位
本屋が選ぶ時代小説大賞227.5中堅
日本アカデミー賞204.5中堅
歴史時代作家クラブ賞2027.0上位
日本ミステリー文学大賞2029上位
文学界新人賞190入口
日本SF大賞195.0中堅
松本清張賞180.5入口
日本文学大賞1719上位
ギャラクシー賞1710上位
NHK放送文化賞1722上位
紫式部文学賞1719上位
Bunkamuraドゥマゴ文学賞1610上位
小説すばる新人賞150入口
坪田譲治文学賞155.0中堅
文藝春秋読者賞1512上位
日本冒険小説協会大賞152.5中堅
オール読物推理小説新人賞140.0入口
咲くやこの花賞145中堅
司馬遼太郎賞1421上位
岸田國士戯曲賞130.0入口
太宰治賞130入口
日本ファンタジーノベル大賞130.0入口
本格ミステリ大賞1318.0上位
吉川英治文庫賞1316上位
芥川・直木賞13?
舟橋聖一文学賞1220.0上位
北海道新聞文学賞122.5中堅
佳作を受賞12?
大賞受賞11?
中央公論新人賞110.0入口
海燕新人文学賞110.0入口
講談社エッセイ賞109.0上位
産経児童出版文化賞108.5上位
ノーベル賞10?
早稲田大学坪内逍遙大賞1011.0上位
横溝正史ミステリ大賞100.0入口
渡辺淳一文学賞1010上位
日本レコード大賞916上位
新潮社文学賞90.5入口
センス・オブ・ジェンダー賞916上位
ノーベル文学賞934.0上位
中日文化賞916.0上位
木山捷平文学賞915.5上位
田村俊子賞92.5中堅
大賞を受賞9?
高見順賞86中堅
神奈川文化賞833上位
将棋ペンクラブ大賞813.5上位
芸術選奨文部科学大臣新人賞82中堅
解釈と鑑賞8?
九州芸術祭文学賞80.0入口
小説新潮賞80入口
サントリーミステリー大賞80入口
日本ホラー小説大賞80.0入口
随筆・紀行賞8?
沖縄書店大賞810.0上位

APPENDIX C 受賞者から選考委員になった64名

受賞したのち、その賞の選考委員に就いた人の一覧です。直木賞35名・芥川賞29名。受賞から就任までは中央で直木13年・芥川18年でした。

appendixC_committee.csv(64行)

氏名受賞回受賞年初就任回受賞から就任まで(年)
直木賞川口松太郎119352210
直木賞海音寺潮五郎319364018
直木賞木々高太郎41936229
直木賞井伏鱒二61937186
直木賞村上元三1219403310
直木賞今 日出海2319504612
直木賞源氏鶏太251951408
直木賞柴田錬三郎2619515615
直木賞新田次郎3419558124
直木賞城山三郎4019588020
直木賞平岩弓枝4119599828
直木賞司馬遼太郎4219596310
直木賞池波正太郎4319608722
直木賞黒岩重吾4419609224
直木賞水上 勉451961566
直木賞山口 瞳4819628418
直木賞五木寛之5619668012
直木賞陳 舜臣6019689518
直木賞渡辺淳一6319709214
直木賞井上ひさし6719728911
直木賞藤沢周平6919739513
直木賞津本 陽79197811418
直木賞阿刀田 高81197911416
直木賞宮城谷昌光105199112410
直木賞伊集院 静107199214519
直木賞高村 薫109199315121
直木賞浅田次郎117199713810
直木賞宮部みゆき120199814110
直木賞桐野夏生121199914512
直木賞京極夏彦130200317020
直木賞角田光代132200416316
直木賞東野圭吾13420051518
直木賞三浦しをん135200616414
直木賞辻村深月147201217313
直木賞米澤穂信16620211744
芥川賞石川達三119352210
芥川賞石川 淳419364822
芥川賞火野葦平61937196
芥川賞井上 靖221949336
芥川賞安岡章太郎2919536719
芥川賞吉行淳之介3119546718
芥川賞遠藤周作3319557722
芥川賞石原慎太郎34195511540
芥川賞開高 健3819578021
芥川賞大江健三郎3919587719
芥川賞三浦哲郎4419609224
芥川賞河野多恵子4919639824
芥川賞丸谷才一5919688010
芥川賞大庭みな子5919689820
芥川賞田久保英夫6119699517
芥川賞古井由吉6419709516
芥川賞日野啓三7219749813
芥川賞村上 龍75197612424
芥川賞宮本 輝78197711518
芥川賞高樹のぶ子90198312718
芥川賞池澤夏樹9819871158
芥川賞小川洋子104199013817
芥川賞奥泉 光110199314819
芥川賞川上弘美115199613812
芥川賞平野啓一郎120199816422
芥川賞松浦寿輝123200016320
芥川賞堀江敏幸124200014812
芥川賞吉田修一127200215715
芥川賞川上未映子138200717217

APPENDIX D 入口の新人賞(年代別)

その著者が初めて候補になった年で分類しています。「入口の新人賞あり」は、APPENDIX B で入口と判定された賞を公表経歴に持つ人の数です。新人賞を経ていないのか、記載が無いだけなのかは区別できません。

appendixD_gates.csv(20行)

年代候補になった人数入口の新人賞あり率(%)主な入口
直木賞1930年代2100
直木賞1940年代3013小説新潮賞1
直木賞1950年代681218江戸川乱歩賞3 / 小説現代新人賞2 / オール読物新人賞2
直木賞1960年代752128オール読物新人賞6 / 江戸川乱歩賞5 / 文学界新人賞2
直木賞1970年代572137オール読物新人賞6 / 小説現代新人賞4 / オール読物推理小説新人賞2
直木賞1980年代562239小説現代新人賞7 / オール読物新人賞4 / サントリーミステリー大賞2
直木賞1990年代522854江戸川乱歩賞5 / オール読物推理小説新人賞4 / オール読物新人賞4
直木賞2000年代492857日本ホラー小説大賞4 / 日本ファンタジーノベル大賞4 / 小説すばる新人賞4
直木賞2010年代502856オール読物新人賞7 / 松本清張賞5 / 江戸川乱歩賞3
直木賞2020年代321341松本清張賞3 / 日本ファンタジーノベル大賞2 / 横溝正史ミステリ大賞2
芥川賞1930年代4412新潮社文学賞1
芥川賞1940年代39410小説新潮賞2 / 文學界新人賞1 / 新潮社文学賞1
芥川賞1950年代781722新潮社文学賞6 / 文學界新人賞3 / 小説新潮賞2
芥川賞1960年代702333文學界新人賞9 / 文学界新人賞6 / 群像新人文学賞4
芥川賞1970年代592136文學界新人賞8 / 群像新人文学賞4 / 太宰治賞3
芥川賞1980年代573154海燕新人文学賞5 / 文學界新人賞5 / 中央公論新人賞5
芥川賞1990年代533158すばる文学賞8 / 文學界新人賞7 / 海燕新人文学賞6
芥川賞2000年代573358文學界新人賞10 / すばる文学賞7 / 群像新人文学賞6
芥川賞2010年代463065文學界新人賞10 / 新潮新人賞8 / 群像新人文学賞7
芥川賞2020年代392256群像新人文学賞6 / 文學界新人賞5 / すばる文学賞5

APPENDIX E 受賞と候補止まりの比較

候補に挙がって受賞しなかった著者を対照群として、受賞が何を動かしたのかを測ったものです。国立国会図書館の書誌で、受賞者391名と候補止まり837名の著書を同じ方法で数えました(1,167名・63,513件)。個人名は掲載しません。

区分著者数著書(題名で名寄せ)文庫版あり文庫化率
直木賞受賞20214,7036,08941.4%
直木賞候補止まり35817,7916,51336.6%
芥川賞受賞1899,6462,34224.3%
芥川賞候補止まり47914,9923,07620.5%

受賞は文庫化率を1.1倍から1.2倍にします。候補に挙がった時点で既に高く、受賞はそこに上乗せする程度です。賞をまたぐと順序が入れ替わり、芥川賞の受賞者は直木賞の候補止まりより低く出ます。

指標直木賞芥川賞
受賞前に文庫があった著者52%13.8%
受賞前の刊行がゼロの著者15.3%34.9%
受賞前の著書(中央値)8点1点
受賞時の年齢(中央値)44歳36歳
最初の本から受賞まで(中央値)13年6年
最初の本から初候補まで(中央値・候補全著者)9年8年

候補に挙がるまでの時間は、両賞でほとんど変わりません。差がつくのは、候補になってから決まるまでです。

区分著者数受賞後の著書(中央値)受賞後5点以下
直木賞受賞前あり14655点1.4%
直木賞受賞前ゼロ3169点3.2%
芥川賞受賞前あり10348点2.9%
芥川賞受賞前ゼロ5841.5点8.6%
受賞後の集計は、2015年以前の受賞に絞っています。受賞年が新しい著者ほど「受賞後」の観測期間が短く、揃えないと近年ほど少なく出るためです。
文庫の判定は書誌の文庫フラグによります。題名に「文庫」が入るかで数えると、実際の1割以下しか拾えません。
作品数は、副題を落とした題名で名寄せしたものです。同じ作品の単行本と文庫が別々に登録されているため、名寄せをしないと二重に数えます。

この節の数値:appendixE_nominee_control.csv

集計方法と、その限界

性別の判定には偏りがあります。
日本語版Wikipediaは女性にカテゴリを付け、男性には基本的に付けません。本稿は「女性と明記があるか」でしか判定できず、明記の無い人を男性側に入れています。女性の比率は、実際より低めに出る方向です。
【引用・転載について】
本記事は、事前のご連絡なしにご自由に引用・転載いただけます(CC BY 4.0)。引用の条件として、当記事へのリンク(出典明記)をお願いします。
Webサイトでの引用タグ(そのままコピーしてお使いください)
<a href="https://ai.jfsc.jp/research/akutagawa-naoki-prize/">芥川賞と直木賞は、何が違うのか ── 91年・2,260作品・著者1,167名の全記録で比べた|株式会社日本財務戦略センター</a>文章での出典表記:株式会社日本財務戦略センター「芥川賞と直木賞は、何が違うのか ── 91年・2,260作品・著者1,167名の全記録で比べた」(2026年9月10日) https://ai.jfsc.jp/research/akutagawa-naoki-prize/
※ 他機関(官公庁・調査会社など)の公表数値を含む箇所は、それぞれの元資料の利用条件に従ってください。

出典

免責
同姓・同名の別人、世代の取り違え、刊行年の誤りなど、記載に誤りがある可能性があります。お気づきの点、および掲載削除のご要望がありましたら、お問い合わせよりご連絡ください。速やかに確認のうえ対応いたします。
五十嵐悠一
監修・執筆責任者
株式会社日本財務戦略センター 代表取締役。京都大学経済学部経営学科(マーケティングゼミ専攻)卒。損害保険ジャパン本店営業部(企業リスク・法務)を経て、東証上場M&A仲介会社にて多数の成約に従事。2020年に株式会社日本財務戦略センターを創業し、M&A・事業承継・財務戦略を専門としています。日本CFO協会認定 プロフェッショナルCFO M&Aエキスパート/中小企業庁 M&A支援機関登録事業者/一般社団法人M&A支援機関協会 正会員/中小M&Aガイドライン第3版 遵守宣言済です。

本稿は公開情報を機械的に収集・集計・分析したものであり、特定の作家・作品・賞についての評価ではありません。
年齢・生年・性別の表記は、いずれも公表されている情報を引用したものです。本棚登録者数・刊行点数・文庫化率は売上部数ではなく、その代理として用いた指標です。
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